この４月から学校検診に、従前からの側わん症検診に加えて「四肢の状態の観察・検査」の項目、いわゆる「運動器検診」が追加されました。検診の対象は、小学１年生から高校３年生（各種学校を含む）までの約１３００万人です。毎年、検診することも義務化されました。また、必要に応じて幼稚園児や大学生も実施することが規定されてます。
運動器検診は基本的に学校医のもとで行われますが、四肢や脊椎の動きの観察をします。
学校医の検診（一次検診）で異常と指摘された生徒さんは二次検診を希望した医療機関に紹介され、精密検査をすることになります。
当院でも二次検診医療機関に登録しております。
二次検診は当院では「保険診療」として行っておりますので、受診のさいは保険証を持参するようにお願いいたします。
二次検診で学校に提出する文書は無料です。
運動器検診まで、すでに一ヶ月を切りましたが、いまだマスコミなどからの情報が乏しいことから、国民的関心度も低いことが現実です。しかし、子供たちの健やかな成育の支援は我々医療者の使命と考え、診療科の区別なく、一致協力して運動器検診に関与していきたいと考えております。（2016・３ 院長）
学校関係（養護教諭等）の皆様方へ
今回の運動器検診について、詳細がはっきりと示されていないため、実施に際しては不安が多いこととお察しいたします。特に検診内容や検診時間では学校医の先生方とのやりとりもうまくいかないことも多いかと存じます。日本臨床整形外科学会ではサンプルとして動画の検診スタイルを作成しました。ご供覧ください。
